6月は新茶の季節、とはいえ、もう6月も終わりですが…

NHKに『美の壺』という番組がありまして、
毎回生活の根ざしたものを紹介してくれるのですが、
「緑茶」を取り上げた回がありました。

お茶は中国から伝わったのですが、『三国志』で親思いの若き日の劉備玄徳が、母のために高価なお茶を買い求めた、というエピソードがありますから、かなり昔から薬として用いられていたようです。

番組では奈良時代に日本に伝わったと紹介されましたが、
鎌倉時代、『喫茶養生記』を書いた禅僧の栄西によってもたらされたもの、とばかり思っていたので、
さっそく學燈社の『食の文化誌』という本をひも解いてみたら、
やはり奈良時代とありました。

聖徳太子のころ、仏教とともに伝えられ、最澄や空海が薬用として種を持ってきたとあります。

昔は高価な薬でした。

摘み取った茶葉をすぐに蒸して発酵を止めるので、緑色のままなんだそうです。

ちなみに、発酵を途中まで進めるとウーロン茶になり、完全に発酵させると紅茶になります。

豊臣秀吉が開いた北野の大茶会では、毛氈がなければむしろでもいいから持参して参加してよし、と立札が出たそうですから、
かなり庶民にも広まっていたのでしょう。

この時のお茶は抹茶で、今のようなお湯だしではありません。