羊羹の原型は、今の姿とは似ても似つかない古代中国の羊肉の羹(あつもの)でした。

日本では、大名や公家の間に最高級のお菓子として伝わり、元禄時代には「御菓子之絵図」という商品カタログみたいなものまで作られていたそうです。
模様に工夫を凝らしたり、自然や、文化、干支、四季などを織り込んだりと、いかにも日本的なお菓子として親しまれてきたようです。

外はシャリッ、中は柔らかという羊羹の今の形は、江戸後期の佐賀県で生まれたそうです。

江戸時代、白砂糖は100%輸入品で、長崎から小倉まで砂糖を運ぶ長崎街道は、別名シュガーロード。
その中継地にある佐賀県は、昔から砂糖を多く使う文化があったそうです。

佐賀県小城市、ここはヨウカンの町とも呼ばれ、なんと2k圏内に伝統的な羊羹を売る店が21件もあるんだそうです。

実は小城市では、昭和27年ころから「小城ヨウカン」をブランド化しようという動きがあったそうです。
小城ヨウカンの特徴は表面に細い筋目が何本もあること。
これは製造の過程に、箒で表面をやさしく傷つける工程が含まれているためなんです。
こうして表面に傷をつけると、砂糖が浮き出て、1mmほどの層を作り、それが固まって表面だけが硬くなる、という繊細な技術で作られています。

伝統の味、一度は味わってみたいものです。

ちなみに、羊羹はカロリー栄養価共に高く、変質しにくいことから、備蓄用の保存食としても優れているそうです。
若田光一さんは宇宙まで持っていきました。羊羹なら、無重力も関係なく、地上と同じにいただけます。
先日、いい年をして(失礼)、最高齢でエベレストに登った三浦雄一郎さんは、健啖家としても知られていますが、羊羹大好き人間だそうで、エベレストにももっていたそうです。
地上よりはるか上で、白い雪渓の中で羊羹を丸かじりする豪快な姿は、想像するだけでも愉快です。

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